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夜更かしがたたって起きたのはお昼前。眠り続ける恋人をベッドに残して近所に買い物に出かけた。肌に合わない化粧水をいつものに買い替え、昼食用の食材を買った。

天津飯を作った。初めて作ったけれどまあまあ美味しい。しかし平日のお昼のテレビ番組はどれも退屈。いったい誰がどんなモチベーションでこれらを製作し、誰が望んでみているのだろう。

恋人の会社の先輩の赤ちゃんへのプレゼントを買いに百貨店へ。慣れない品々の手前、二人とも途方に暮れてしまったところで、かわいい小さな赤ちゃんを子にもつ友人に突然電話をかけてみると、すぐに懐かしい声が聞こえた。知り合った10代のころから変わらぬかわいらしい語り口で母親でしかわからない事柄を教えてくれる彼女との会話に不思議さや安堵や尊敬、なつかしさを感じた。

友人のアドバイスに沿って、ガーゼのタオルとエプロンを買った。ラッピングを待つ間にお店を調べて、近くの有名な蕎麦屋へ。少しだけ桜が咲き始めている。

穴子の白焼き・タコの酢の物・ざるそばを注文し、ビールと蕎麦焼酎のお湯割りを一杯ずつ飲んだ。とろりとしたそば湯がおいしい。

冷たい夜風に吹かれながら私のマンションに帰り、簡単につくったおつまみを食べながらお酒を飲んだ。日付が変わる前に就寝。恋人にきつく抱きしめられながら眠りに落ちた。